マタニティー・ハラスメント
女性のいる職場では、どうしても妊娠や出産に関する話題が微妙なラインになってしまったりします。
私は独身ですし、結婚の予定もないのでそうした妊娠結婚の話は自分には無縁に感じるところが多いのですが、職場内には私よりも年齢が下で結婚や妊娠をする人もいて、その時に職場内に微妙な空気が流れてしまうこともあります。
非常に失礼な人も過去にはいて、他の女性社員が結婚の報告をしたときに私に向かって「○○さんはまだ?」といったことを悪気なく言ってこられることがありました。
さすがにここ最近はそこまで露骨な例はなくなりましたが、反対に妊娠をした女性に対しての当たりが強くなってきたように感じる場面があります。
どうも調べてみたところ、同じように妊娠中の女性社員に対してつらい言動を投げかけることを、「マタニティー・ハラスメント」というようです。
具体的には、育休を取得する人に対して復職をしない方がよいというふうに迫ったり、忙しい時期に子供を作ったことをネチネチと責められたりといったことがあるといいます。
中には深刻な状況に陥る場合も
中にはその職場からのプレッシャーがあまりにもつらいせいで、早産や流産のような深刻な症状になることもあり、社会的な大問題として扱われるようになっているようです。
政治や自治体などでは妊婦や幼い子供たちに対して保護的な政策がとられているものの、現場ではその意識は伝わっていないようです。
労働法規的には、妊娠や出産を理由に退職をさせたり配慮をせずに勤務させたりすることは禁止されているのですが、実際にはそうした手厚い育休手当は企業にとって厳しい負担となるので、それならいっそというふうに考えたくなる気持ちもわからないわけではありません。
ただでさえ人数がギリギリで回している職場で一時的に勤務から離れるということは、その間の1年以上を少ない人数で必死に仕事をしていかなくてはいけません。
もし退職をしてくれるとなれば、新たに人を雇うこともできるのでスタッフ的にありがたいところもあり、自分がその立場ではないこちら側としては確かに困らないという本音もあります。
ただ私の場合は今後自分が妊娠や出産を絶対にしないと言い切れないところもあるので、今そうした女性を無碍にすることは自分の首をしめることになるのではないかという不安があったりします。
難しい問題ですが、同じ女性としてはできるだけ安心して子供を産んで育てられるような社会であってほしいと思います。